Windows 11には、「Home」と「Pro」 の2つの主要なエディションがあります。
どっちを選べばいいの? と迷ってしまう方も多いのではないでしょうか?
結論から言うと、ほとんどの個人ユーザーには「Windows 11 Home」が最適です。一方で、リモートデスクトップやデータ暗号化、企業向け管理機能が必要なら「Windows 11 Pro」が適しています。
では、具体的にどんな違いがあるのか? どんな人に向いているのか?
本記事では、Windows 11 Home と Pro の違いをわかりやすく解説し、最適なエディションの選び方を紹介します!
価格:Homeの方が安い!
Microsoft公式ストアでの販売価格は次の通りです(記事公開時)。
- Windows 11 Home:19,360円(税込)
- Windows 11 Pro:28,380円(税込)
Windows 11のライセンス価格はHomeとProで、約9,000円の違いがあります。そのため、OEMパソコンを購入する際にProを選択すると約9,000円、価格が高くなります。
Windows11のシステム要件を満たすWindows10からWindows11へアップグレードする場合、費用はかかりません。これはHomeとProのどちらにも当てはまり無料でアップグレードすることができます。
AmazonなどのECサイトや家電量販店でライセンスを購入すると10%〜20%ほど価格を抑えることができるので、活用しましょう!


HomeからProにアップグレードする場合は、Microsoftストアでアップグレードするか、Proのライセンスキーを新規に購入して、「設定」→「システム」→「ライセンス認証」にアクセスしましょう。HomeからProへのアップグレード価格は、13,824円(税込)です(記事公開時)。
詳細は【Windows11】HomeからProへアップグレードする方法をご覧ください。
Windows 11 HomeとProに共通する機能
Windows 11 HomeとProには、多くの共通機能があり、どちらのエディションでも快適な操作が可能です。以下に、両方のエディションで利用できる主な機能をまとめました。
- 新しいデザイン・ユーザーインターフェース
Windows 10よりもシンプルで洗練されたデザインになり、視覚的にスムーズな操作が可能です。 - スナップレイアウト
開いているウィンドウを素早く整理し、用途に応じたレイアウトに配置できます。マルチタスク作業がしやすくなります。 - 仮想デスクトップ
仕事用・プライベート用など用途ごとにデスクトップを切り替えられ、整理された作業環境を維持できます。 - ウィジェット
ニュース、天気、金融、スポーツ情報などを手軽に表示でき、情報収集がスムーズになります。 - エクスプローラー
ブラウザのように タブ付きのエクスプローラー を使用でき、ファイル管理がより直感的になります。 - 自動HDR
旧世代のゲームも HDR の色域を適用することで、より鮮やかな映像を楽しめます。 - ゲームモードの強化
システムリソースを最適化し、ゲームプレイ中のパフォーマンスを向上させます。 - Xbox Game Bar
ゲームの録画やチャット、パフォーマンス管理などを統合的に操作できます。 - エネルギーに関する推奨事項
Windows11では 消費電力に影響する設定を簡単に管理できる推奨オプションが追加され、省エネルギーを意識した使い方が可能になりました。 - PCとスマートフォンを同期する
通話をかけたり通話に応答したり。SMS に返信したり。通知の確認や、削除も。スマートフォン連携アプリを利用すると、スマートフォンをポケットから出さないでも Windows PC からすべてを操作できます。 - Microsoft Store
Windows 11 の新しい Microsoft Store では、Win32アプリ、UWPアプリ、PWAアプリ など、幅広いアプリが利用可能になりました。
参考:Windows 11 のバージョンを比較する | Microsoft
Windows 11 Proでのみ利用できる機能
Windows 11 Proは、Homeエディションの機能に加えて、ビジネス向けの高度な管理機能やセキュリティ機能 を搭載しています。特に、企業やプロフェッショナルユーザー向けに設計された機能が充実しており、より高度な運用が可能です。
- BitLockerデバイス暗号化
BitLockerを利用して、ストレージのデータを暗号化できます。紛失や盗難時のデータ保護に役立ち、企業や個人情報を扱う環境で特に重要な機能です。Windows 11 Homeにも「デバイス暗号化」がありますが、TPM 2.0とMicrosoftアカウントが必須。Windows 11 ProのBitLockerは、Microsoftアカウントなしでも使用可能で、ローカルアカウントでも暗号化を適用可。 - リモートデスクトップ(ホスト機能)
Windows 11 Homeでもリモートデスクトップのクライアント機能は利用可能ですが、Proでは リモートデスクトップのホスト機能が使えます。これにより、別のPCからリモートでアクセスし操作することが可能になります。 - Hyper-V(仮想マシン機能)
Hyper-Vを利用すると、Windows上で仮想マシン(VM)を作成し、複数のOSを同時に運用することができます。開発環境の構築やテスト用に便利な機能です。 - Active Directory
Windows 11 Proは、企業などのネットワーク環境(ドメイン)への参加が可能です。Active DirectoryやAzure ADとの連携が可能で、組織の管理者がユーザーやデバイスを効率的に管理できます。 - ローカルグループポリシーエディター
Windows 11 Proでは、グループポリシーを利用して、システム設定や制限を細かく管理できます。
どちらがおすすめ? Windows 11 HomeとProの選び方
Windows 11 HomeとProのどちらがおすすめか?
ほとんどの個人ユーザーには、Windows 11 Homeがおすすめ・最適です。Homeには、日常利用に必要なすべての標準機能が含まれています。
一方で、複数のPCを管理する必要がある場合や『リモートデスクトップのホスト機能』『仮想化』『BitLocker』などが必要な場合 は、Windows 11 Proを検討すると良いでしょう。
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